ドイツ 科学・イノベーション フォーラム 東京(以下DWIH 東京)と在日ドイツ商工会議所が、日本の若手研究者を対象に、ドイツ企業10社との共催による「第6回ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞 2014」の公募を行っている(ニュース・リリース:PDF)。最優秀賞には400万円の賞金に副賞が付く。応募締切は2013年12月8日である。

 この賞は、日本の若手研究者の支援と科学技術振興、そして日独の産学連携ネットワーク構築を目的としている。過去に5回の授与があった(例えば、Tech-On!関連記事)。DWIH 東京のディレクターを務めるレギーネ・ディート氏は、「地球規模の課題を解決するためには、国境や機関の枠を超えたイノベーションが求められており、その実現のためには想像力あふれる優れた研究者が必要である。次世代を担う若手研究者の支援を目的に創設された本賞では、賞金のほか、受賞者全員にドイツでの研究滞在の機会も与えられる。ぜひチャレンジして科学技術のグローバルなネットワークを築いて欲しい」と述べている。

 第6回の応募対象は、環境・エネルギー、健康・医療、安心・安全のいずれかの分野における応用志向型の研究で、現在進行中の研究または過去2年以内に完了した研究成果。さらに、以下の産業分野で、ソリューションを提示する研究である。その産業分野は、自動車・輸送機器、化学品・高分子・その他素材、エレクトロニクス・フォトニクス、医療機器・診断技術、バイオテクノロジー・医薬品、ものづくり・製造プロセス・機械、発電・送電に関する技術(新エネルギーを含む)である。

 応募資格は日本の大学・研究機関に所属する45歳以下の研究者になっている(応募締切日時点)。応募の中から、最優秀賞(賞金:400万円)が1件、優秀賞(同200万円)が1件、奨励賞(同100万円)が3件選ばれる。いずれの賞にも、ドイツの大学または研究機関に最長2カ月間研究滞在するための助成金が副賞として付く。なお、共催企業はBASFジャパン、バイエル、ボッシュ、コンティネンタル・ジャパン、エボニック ジャパン、ヘンケルジャパン、メルセデス・ベンツ日本、メルク、ショット日本、シーメンス・ジャパン、トルンプの11社である(アルファベット順)。