図1 ペンタックスリコーイメージングのブース
図1 ペンタックスリコーイメージングのブース
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 ペンタックスリコーイメージングは、世界最大級のカメラ関連の展示会「photokina 2012」(開催期間2012年9月18~23日、ドイツ・ケルン)の開催に合わせて「Kマウントレンズ用アダプターQ」の製品化を発表した(図1)。

 Kマウントレンズ用アダプターQは、同社のミラーレス・カメラ「PENTAX Q」シリーズのボディに、同社の一眼レフ・カメラ用の交換レンズを装着するためのマウント・アダプタ(図2 Tech-On! 関連記事)。同社はミラーレス・カメラでは「Qマウント」を、一眼レフ・カメラでは「Kマウント」をそれぞれ、交換レンズ接続規格(マウント)として採用している(図3)。

 両者に互換性はなかったが、今回の発表品を介することで累計215種類の「Kマウントレンズ」すべてを、PENTAX Qシリーズに装着できるようになる。ただし、フォーカスはマニュアルのみに対応する。

 このマウント・アダプタを使用すると、35mm判換算でレンズ表記の5.5倍相当の焦点距離になる。例えば、Kマウントの35mmの標準レンズは、192.5mm相当の望遠レンズとして利用できる。このため、「小型・軽量なシステムで、天体や遠景などの撮影ができるようになる」(同社)とする。

 発売は2012年10月中旬を予定する。価格はオープンで、想定実売価格は2万円台半ばの見込み。外形寸法は最大径68mm×全長37mmで、質量は145g。

図2 「Kマウントレンズ用アダプターQ」
図2 「Kマウントレンズ用アダプターQ」
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図3 「Qマウント」用交換レンズのロードマップ
図3 「Qマウント」用交換レンズのロードマップ
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