図1 HEMSと連携したスマート家電を推進
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図2 スマート家電の新製品としてエアコンを発表
図2 スマート家電の新製品としてエアコンを発表
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図3 スマートフォンでの操作イメージ
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 東芝ホームアプライアンスは、家庭での住宅のエネルギー管理システム「HEMS(home energy management system)」との連携機能を備えた「スマート家電」の取り組みを強化する。スマートメーターと太陽光発電システムや蓄電システムなどのエネルギー機器、スマート家電が連携することで、「電力の『見える化』の一歩先のサービスを提供していく」(東芝ホームアプライアンス 取締役社長の石渡敏郎氏)。

 2012年8月29日に開催した発表会では、スマート家電の新製品としてエアコン「大清快VOiCE」を発表した(Tech-On!の第1報))。2012年10月下旬に発売する。東芝の提供する家庭向けシステム「フェミニティ」と連携し、外出先からスマートフォンで運転状態の確認や運転/停止、温度調整などの遠隔操作が可能になる。

 フェミニティ向けの通信端末「ITゲートウェイ」とエアコン間は、Bluetoothなどの無線または有線LANで接続する。ネットワーク接続仕様として「ECHONET Lite」に対応するため、同規格に対応した「他社製品とつながる予定」(東芝ホームアプライアンス)とした。

 スマートフォン向けのアプリケーション・ソフトウエアは「現在開発中」(東芝ホームアプライアンス)とし、動作デモは披露されなかった。米Apple社の「iPhone」、米Google社の「Android」搭載機など、どのようなソフトウエア基盤向けに提供するかについても明らかにしなかった。

 東芝ホームアプライアンスでは、2013年度にHEMS連携機能を備えた冷蔵庫や洗濯機などの投入を計画する。「どの機器にどのような機能を搭載するかを、消費者のニーズに照らし合わせながら検討していく」(同社の石渡氏)。