任天堂は2011年7月28日、2011年度第1四半期(2011年4~6月)における連結決算を発表した。売上高は前年同期比50.2%減の939億円、営業損益は377億円の赤字を計上した。2011年2月に発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」が販売不振で広告宣伝費が増加した他、2012年中の発売を計画する据え置き型ゲーム機「Wii U」の研究開発費が発生したことなどが影響したとする。

 ニンテンドー3DSの販売台数は、本体(ハードウエア)が71万台、専用ソフトウエアが453万本にとどまった。任天堂は2011年度の販売目標として、本体が1600万台、専用ソフトウエアが7000万本を計画していたため、進捗状況は思わしくないといえる。同社は、販売のテコ入れ策の一つとして、2011年8月11日から本体価格を2万5000円(税込み)から1万5000円(税込み)まで一気に下げることを発表した(Tech-On!の関連記事)。

 2011年度通期の業績については、大幅に下方修正する。売上高は当初計画から2000億円減らした9000億円とし、1兆円割れになる見込みだ。営業利益は1400億円減らした350億円、純利益は900億円減らした200億円を計画する。