任天堂は、同社の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を2011年8月11日から値下げする。希望小売価格を現行の2万5000円(税込み)から1万5000円(税込み)まで一気に下げる。3DSが発売されたのは2011年2月26日。発売開始から半年も経たずに大幅な値下げに踏み切るのは、「任天堂の過去の歴史にはなかった」(同社)という。国内だけでなく、海外でも2011年7~9月の間に値下げに踏み切るという。

 今回の発表に寄せられた任天堂 代表取締役社長の岩田聡氏のコメントによれば、今回値下げに踏み切ったのは、「3DSを取り巻く状況が発売前と現時点で大きく変わり、今思い切った手を打たなければ、多くのお客様に3DSを楽しんでもらう未来を作り出せない可能性が高まったと判断したため」(同氏)としている。

 この値下げを受け、既に3DSを購入したユーザーに対しては、インターネットを通じて無料のゲーム・ソフトを提供する「アンバサダー・プログラム」を開始する。2011年9月1日より、ファミコンとゲームボーイアドバンスのバーチャルコンソール(3DS上で過去のゲームを実行できる環境)のゲーム・ソフトをそれぞれ10タイトル無償で配信する予定だ。

 なお、アンバサダー・プログラムに参加するには、2011年8月10日の23時59分までに、「ニンテンドーeショップ」にアクセスする必要がある。