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【ワイヤレスジャパン】救急医療、社員の健康管理、在宅医療の業務支援…、医療/ヘルスケアに向けた提案が相次ぐ

2011/05/25 21:46
小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline
KDDIとKDDI研究所、デジタルハンズが共同で参考出展した、救急医療に向けた映像伝送システム。写真は、救急車内に搭載するシステムのイメージ
KDDIとKDDI研究所、デジタルハンズが共同で参考出展した、救急医療に向けた映像伝送システム。写真は、救急車内に搭載するシステムのイメージ
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上記映像伝送システムの説明パネル
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トッパン・フォームズが展示した「健康管理システム」の説明パネル
トッパン・フォームズが展示した「健康管理システム」の説明パネル
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富士通が展示した在宅医療専門のクリニックに向けた業務支援サービスで、訪問ルートを示した様子
富士通が展示した在宅医療専門のクリニックに向けた業務支援サービスで、訪問ルートを示した様子
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日本エリクソンが展示した「遠隔地患者モニタリング・システム」の説明パネル
日本エリクソンが展示した「遠隔地患者モニタリング・システム」の説明パネル
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 通信技術を活用することで、医療/ヘルスケアをより便利なものに――。2011年5月25~27日に東京ビッグサイトで開催中の「ワイヤレスジャパン 2011」では、医療/ヘルスケアの分野に向けて、各社が通信技術を活用したさまざまな提案を打ち出した。

複数の通信方式をシームレスに利用可能

 KDDIとKDDI研究所、デジタルハンズは共同で、救急医療に向けた映像伝送システムを参考出展した。救急車内部の映像を、病院などにリアルタイムで伝送することを想定したシステムである。病院側では、患者の状態を事前に把握できるため、「救命率の向上に寄与する」(KDDIの説明員)可能性がある。2011年秋以降の商用化を目指すという。

 救急車などからの映像が途中で途切れないように、複数の通信方式をシームレスに利用できるようにした。具体的には、無線LANとWiMAX、3G(CDMA)、衛星通信(B-GAN)を、場所に応じて自動的に選択しながら映像を伝送できる。

 このシステムを利用するためには、まず、救急車内部にノート・パソコンとカメラを用意する。ノート・パソコンは、上記の各通信方式に対応できるように設定しておき、映像伝送システム・ソフトウエア「Vista Finder」をインストールしておく。一方、病院側では、映像を受信するためのモニター(パソコン)を用意する。なお、Vista Finder自体は既に、テレビ局などに向けて実用化されているが、今回のシステムで利用するのは、シームレスに通信方式を選択できる機能を付加した改良版である。

NFCで個人識別

 トッパン・フォームズは、NFCのリーダー/ライターとContinua Health Alliance対応の健康機器を利用した「健康管理システム」を展示した。このシステムは、主に法人に向けたもの。企業の食堂や健康管理室などに設置し、社員の健康管理を促進したい企業に向ける。

 社員の個人識別に、NFCを利用する。例えば、社員証などをリーダー/ライターにかざすことで個人を認識し、測定したデータをそれぞれ管理できる。

 健康機器は、Continua Health Alliance対応のものであれば、自由に組み合わせて使える。同様に、測定データを管理するWebサービスについても、自由に組み合わせることができる。

 このシステムは、既にインテルが,自社の社員である約530人を対象にした健康増進プログラムとして、2011年1月に試験的に導入している(関連記事)。トッパン・フォームズは、システムに若干の改良を加え、同年6月に販売を開始する予定である。

現場の業務負荷を低減

 富士通は、在宅医療専門のクリニックに向けた業務支援サービスを参考出展した。現場スタッフの業務を軽減するために、訪問スケジュールや訪問ルート、患者情報などをクラウド上で一元管理でき、携帯端末などでリアルタイムに確認できる。

 現在、「祐ホームクリニック」において今回のサービスの実証実験を進めている。同クリニックはこれまで、「紙の地図上に訪問する家を書き込み、それを基に訪問ルートの決定などの準備をしていた」(富士通の説明員)という。こうした現場の状況を富士通がヒアリングし、クラウドと携帯端末を活用して業務低減を図れるシステムとして開発したという。

 今後、高齢化社会の進展とともに、在宅医療の普及が予測されている。このため、今回のようなサービスのニーズは高まってくると富士通は見る。「在宅医療だけでなく、介護の分野にも応用できる」(富士通の説明員)という。

糖尿病患者支援サービスを大きくアピール

 この他、富士通は、2011年5月16日に発表した携帯電話機と血糖測定器を利用する糖尿病患者向け支援サービス「からだライフ 糖尿病サポート」を、大きな展示スペースを割いて披露した(関連記事)

 日本エリクソンは、「遠隔地患者モニタリング・システム」を展示した。各種の健康機器のデータを、同社のBluetooth対応ゲートウエイ端末で一元的に集約し、それを同社のWebサービスなどで管理するシステムである。既に、クロアチアで実用化されているという。日本での展開は未定である。

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