信越化学工業は,東日本巨大地震が同社へ与えた影響の第4報を,3月17日夜に同社のホームページに掲載した(当該ページTech-On!関連記事)。それによると,3月17日13時現在,同社 鹿島工場(茨城県神栖市),および信越半導体 白河工場(福島県西郷村)の2工場が依然として操業を全面停止中である。信越化学は,余震が多発する中で,安全第一として点検作業を行うとしている。

 こうした状況の中,信越半導体 白河工場においては,3月17日13時現在において点検作業を中断しており,さらにこれまでの点検で製造設備での損傷が認められているという。また,これらの設備などの復旧にどの程度の時間を要するか,まだ明確にはなっていない。当面は,稼働を続けている,白河工場以外の信越半導体グループの工場での生産体制を改めて整備し,対応していくとしている。

 鹿島工場においても,引き続き設備の点検をしているが,一部の製造設備で損傷が認められているという。また,鹿島工場がある鹿島コンビナートでは,港湾設備,コンビナートの電気・水などユーティリティ設備に損傷が認められるとする。3月17日13時現在,同工場の復旧にどの程度の時間を要するか,明確にはなっていないという。

 信越化学は,状況に進展があり次第,再度お知らせするとしている。