ルネサス エレクトロニクスは2011年3月14日、東北地方太平洋沖地震による生産拠点への影響と、計画停電への対応状況について発表した(ニュース・リリース)。

 地震の被害によって生産を停止したのは、国内22拠点中、7拠点となっている(第一報記事)。このうち、ルネサス山形セミコンダクタ 鶴岡工場では、生産再開に向けた立上げ作業を進めており、鶴岡以外の6工場に関しては、被害状況の確認作業等を行っているという。現時点で復旧のメドは立っていないものの、「1~2週間以内には復旧できるのではないか」(同社 広報部)としている。

 上記7拠点に加え、東京電力の計画停電に対応するため、半導体後工程工場のルネサス東日本セミコンダクタ 東京デバイス本部(東京都青梅市)が3月14日午後~15日を休業としている。これによって、生産を停止している拠点は、実質8カ所となっている。

 なお、3月14~15日に計画停電への対応で休業する拠点は、以下の8カ所。このうち(4)(5)(6)については、地震の被害によって生産を停止した7拠点としても数えられている。また、3月16日以降の対応に関しては、東京電力が実施する計画停電の状況に応じて決めるとしている。

 (1)設計・開発拠点のルネサス エレクトロニクス 玉川事業所(神奈川県川崎市)は、3月14日午後を休業、15日を通常営業とする。

 (2)設計・開発拠点の同社 武蔵事業所(東京都小平市)は、3月14日午後~15日を休業とする。

 (3)設計・開発拠点の同社 相模原事業所(神奈川県相模原市)は、3月14~15日を休業とする。

 (4)半導体前工程工場の同社 高崎工場(群馬県高崎市)は、3月14日午後~15日を休業とする。

 (5)半導体前工程工場の同社 那珂工場(茨城県ひたちなか市)は、3月14~15日を休業とする。

 (6)半導体前工程工場の同社 甲府工場(山梨県甲斐市)は、3月14~15日を休業とする。

 (7)設計・開発拠点のルネサスマイクロシステム(神奈川県横浜市)は、3月14日午後を休業、15日を通常営業とする。

 (8)半導体後工程工場のルネサス東日本セミコンダクタ 東京デバイス本部(東京都青梅市)は、3月14日午後~15日を休業とする。