図1 2台のiPhone4を充電できる送電パッド「WP-PD10.BK」と受電スリーブ「WP-SL10A.BK」の組み合わせ
図1 2台のiPhone4を充電できる送電パッド「WP-PD10.BK」と受電スリーブ「WP-SL10A.BK」の組み合わせ
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図2 WP-SL10A.BKの重さは約40gで,約137gのiPhone4に装着すると180g近い重さになる
図2 WP-SL10A.BKの重さは約40gで,約137gのiPhone4に装着すると180g近い重さになる
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 日立マクセルは2011年2月7日,ワイヤレス充電の業界団体であるWireless Power Consortium(WPC)が策定した規格に準拠した充電機器を販売すると発表した(ニュース・リリース)。発売するのは,送電パッドの「WP-PD10.BK」「WP-PD10S.BK」と,米Apple Inc.の「iPhone4」用の受電スリーブ「WP-SL10A.BK」である(図1,2)。2011年4月25日から順次発売する。

 筐体には,WPCの規格に準拠していることを表す「Qi(チー)」マークが付く。送電パッドには,香港ConvenientPower HK Ltd.が開発した「コイルアレイ方式」を採用する。送電用コイルを複数並べることで位置自由度を高めているとする。ConvenientPower社は,国内ではエム・シー・エム・ジャパンと代理店契約を結んでおり,今回の製品はエム・シー・エム・ジャパンが日立マクセルにODM提供する形で実現した( Tech-On! 関連記事エム・シー・エム・ジャパンの発表)。

 WP-PD10.BKは同時に2台のiPhone4を充電できる。送電ユニットを二つ搭載しており,送電電力はいずれも5W。WP-PD10S.BKに搭載する送電ユニットは一つで,1台の充電に対応する。WP-SL10A.BKの受電電力は2.5W。

 WP-PD10.BKの外形寸法は215mm×185mm×15mmで,重さは約350g。WP-PD10S.BKの外形寸法は112mm×188mm×15mmで,重さは約180gである。WP-SL10A.BKの外形寸法は63mm×125mm×40mmで,重さは約40g。

 いずれの製品も価格はオープンで,想定実売価格はWP-PD10.BKが6900円前後,受電スリーブのWP-SL10A.BKが2900円前後になる見込み。WP-PD10S.BKのみ2011年5月の発売となる予定。

 なお,日立マクセルは今回発表した製品を「Smart Energy Japan 2011」(開催期間2月8~2月10日,東京ビックサイト)で初披露する。