マルチコア/メニー・コアのマイクロプロセサを手掛ける米Tilera Corp. (Tech-On!関連記事)は,4500万米ドルの投資を受けたと発表した(発表資料)。以前受けた6400万米ドルの投資と合わせると,同社はこれまで1億900万米ドルの資金を集めたことになる。

 同社は,新しい投資を第4世代の製品の開発や全世界の営業およびサポート体制を強化するために使う予定としている。Tilera社,Marketing担当Vice PresidentのTroy Bailey氏によると100コアを搭載した第3世代の製品(Tech-On!関連記事)のサンプル出荷を2011年第2四半期から開始する。「第4世代製品は225コアまで搭載できる」(同氏)。第4世代の製品は,2013年に登場するという。

 今回,米Cisco Systems, Inc.や米Comerica Inc.,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,米WestSummit Capital Management社が,Tilera社への投資に新たに参加したという。Bailey氏によると,同社はCisco社,Samsung社と商談中だが,具体的な製品企画の情報は公開できないとしている。WestSummit Capital Management社は,中国の金融企業が参加する米国の投資企業だという。NTTファイナンス(Tech-On!関連記事)などの従来の投資企業も,今回の投資に参加した。

 Bailey氏は, Tilera社が利益を出せると見込んでいる。「我々の目標は,いずれ株式を公開することである」(同氏)。