「電気自動車とハイブリッド車は勝つか負けるかという関係ではない。(自動車の)電動化という大きな流れの中で、それぞれの特徴を生かせばいい。電動化技術では日本が世界をリードしている。2次電池やモータ、インバータなど主要な部品、ユニットすべてで、日本企業は世界トップレベル。さらに、これらを使いこなしてクルマに仕上げる技術でも大きくリードしている。海外勢は追いつけませんよ」。こう語るのは、2010年12月に満を持して電気自動車「リーフ」を市場投入した日産自動車の取締役副社長の山下光彦氏(写真1)。続けて、こう語ります。「電動化と、その究極の姿である電気自動車が次世代のクルマをけん引し、その分野で日本が強い技術を持っているというのに立ち止まっていてはダメです。みんなで推進し、いかにしてリードを圧倒的なものにするかを考えていかなきゃならない。そう思いませんか」。
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