デジタル機器やインターネットを活用して健康管理を簡単に実現するサービスに対して支払っても良いと思う金額は,平均815円/月――。

 日経BP社と日経BPコンサルティング,デジタルヘルスOnlineが実施した,ライフスタイルに関するアンケート「デジタルヘルス ニーズ実態調査」から,このような結果が明らかになった(表1)。

表1:デジタル機器やインターネットを活用して健康管理を簡単に実現するサービスに対して支払っても良いと思う金額

 調査は2010年9~10月に,Webによって実施。有効回答数は9682。回答者の年齢構成や男女比,職業は,それぞれ表2~4の通り。

表2:回答者の年齢構成
表3:回答者の男女比
表4:回答者の職業

 冒頭の質問に対して,具体的な金額を回答したのは,全体の約60%。約30%は「このようなサービスを利用したいと思わない」,約10%は「わからない」と回答した。

 具体的な金額を回答した中で,最も多かったのが「300円未満」で,約22%。一方で,1000円以上支払っても良いと考えている回答者も,合わせて約13%存在することが分かった。

約85%が「健康管理のためにすべきことがある」

 こうした結果は,自らの健康管理の必要性を意識しているユーザーが比較的多いことを示している。実際,今回の回答者のうち,「健康管理のためにすべきだと思っていることがある」としたのは,全体の約85%にも及ぶ(表5)。

表5:健康管理のためにすべきだと思っていること

 そして,健康維持,病気予防のために実行していることは何か?という質問に対しては,「栄養バランスを考えて食事を採る」と回答したのが約60%と最も多く,「定期的に体重/体脂肪率を測る」が約52%,「適度な運動をする」が約48%と続く(表6)。

表6:健康維持,病気予防のために実行していること

 一方,健康維持のために実行すべきだと思っていることは何か?という質問に対しては,「適度な運動をする」が約48%と最も多く,「十分な睡眠をとる」が約47%,「栄養バランスを考えて食事を採る」が約36%と続いた(表7)。

表7:健康維持のために実行すべきだと思っていること

 次回の記事では,健康管理に関するインターネット・サービスの認知状況などについて報告する。