2010年8月に開催されたDNPとNTTドコモの提携発表の際のスライド
2010年8月に開催されたDNPとNTTドコモの提携発表の際のスライド
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 大日本印刷(DNP)とNTTドコモ,DNPの子会社であるCHIグループは,紙と電子の両方の書籍を販売するハイブリッド型書店の運営に向けて,共同事業会社を設立する。社名は,トゥ・ディファクト。2010年12月21日の設立を予定しており,資本金は9億8000万円。出資比率は,DNPが51%,NTTドコモが40%,CHIグループが9%である。DNPとNTTドコモは同年8月,電子出版事業で提携すると発表していた(関連記事)。今回の共同事業会社の設立は,この提携を受けたものである。

 新会社はまず,2011年1月上旬からNTTドコモのスマートフォンなどに向けて電子書籍の販売を始める。サービス開始当初は,7機種(Xperia,GALAXY S,GALAXY Tab,LYNX 3D,REGZA Phone,Optimus chat,SH-07C)に対応する。

 今後は,対応する端末を増やすと同時に,コンテンツの拡充も図る。約200社の出版社から約10万点のコンテンツをラインアップする考えである。

 DNPは2010年11月末,紙と電子の書籍の両方を提供するハイブリッド型書店「honto」を開設した。新会社が提供するサービスは,hontoをベースにしたものになる。hontoの利用者に対しては今後,新会社のサービスへの移行を進めていくという。