米Intel Corp.は,USB 3.0のホスト・コントローラ機能をパソコンのチップセットに標準搭載する時期について,2012年とする方針を明らかにした。Intel Developer Forum 2010(IDF 2010)期間中に開催された内部ミーティングで,USBの担当者が言及したもの。
Intel社のパソコン用チップセットにホスト・コントローラ機能が組み込まれると,USB 3.0がパソコンの標準機能として実装されることから,「USB 3.0関連の周辺機器など,市場が一気に広がる」(ある半導体メーカーの技術者)と期待されている。USB 3.0ホスト機能のチップセットへの組み込みに関しては,2011年という見方もあったが,今回のIDFで2012年という方向性がハッキリした格好だ。
ただし,既にルネサス エレクトロニクスなどがホスト・コントローラLSIを出荷しており(Tech-On!の関連記事 ),パソコンのマザーボード・メーカーなども,それらを用いたUSB 3.0対応品を出荷し始めている(写真)。USBの業界団体であるUSB-IFは,現行のホスト・コントローラLSIを用いたマザーボードの普及を目指すことで,より早期の市場拡大を図る考えだ。