「Amazon.co.jp」のトップ・ページで紹介されている新型Kindle
「Amazon.co.jp」のトップ・ページで紹介されている新型Kindle
[画像のクリックで拡大表示]

 米Amazon.com,Inc.は,電子書籍端末「Kindle」の新機種2モデルを,2010年8月27日に発売する。Wi-Fi通信機能の搭載に加え,薄型化や軽量化,コントラスト比の向上などを図ったモデルである(Tech-On!関連記事)。実はこの新機種は,国内の今後の電子書籍市場に大きなインパクトを与え得る特徴を備えている。それは,日本語フォントの搭載である。

 既にKindle自体は,2009年10月から日本を含む世界100カ国以上で販売されている。ただし,これは主に英語のコンテンツを日本でも読みたいユーザーに向けたものだった。従来の端末に日本語フォントは搭載しておらず,日本語対応のコンテンツも配信していなかった。

 今回の新製品で日本語フォントが搭載されたことで,「Kindle Store日本版」の登場が近いと見る関係者は少なくない。実際,業界内では2010年末にもAmazon.com社が日本語のコンテンツ配信を始めるとのウワサが広がっている。

 アマゾン ジャパン 広報部は,本誌の取材に対して「(今回の日本語フォント対応は,)将来的に日本でもコンテンツ配信を始める布石であることは間違いない」と答えた。ただし,「開始時期については未定」(同)とした。