図1 携帯電話機として世界で初めて「フルHD」での撮影に対応
図1 携帯電話機として世界で初めて「フルHD」での撮影に対応
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図2 HDMI端子を備えた「SH-07B」
図2 HDMI端子を備えた「SH-07B」
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図3 1320万画素のCMOSカメラ・モジュールを搭載する「F-06B」
図3 1320万画素のCMOSカメラ・モジュールを搭載する「F-06B」
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図4 DLNAに対応し家庭内LAN経由でコンテンツを再生できる「N-04B」
図4 DLNAに対応し家庭内LAN経由でコンテンツを再生できる「N-04B」
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 NTTドコモは2010年5月18日に開催した2010年夏モデルの発表会(Tech-On!の関連記事)において,1920×1080画素の,いわゆる「フルHD」映像を記録できる携帯電話機を2機種発表した(図1)。「F-06B」(富士通製)と「SH-07B」(シャープ製)である。「フルHDの撮影に対応する携帯電話機は世界で初めて」(NTTドコモ)とする。

 「F-06BとSH-07Bには『SH-Mobile G4』を採用した」(説明員)。SH-Mobile G4は,デジタル・ベースバンド処理とアプリケーション処理の機能を統合したSoC「SH-Mobile G」シリーズの第4世代品である(Tech-On!の関連記事)。SH-Mobile G4の採用により,1920×1080画素の映像を符号化し記録できるようになった。F-02BとSH-07Bのどちらも,記録時のフレーム数は24フレーム/秒である。

 SH-07Bは,映像出力用にHDMI端子を備えた。別売りのHDMIケーブルを用いてテレビなどに接続すれば,記録した映像を大画面のディスプレイに出力できる(図2)。もう一方のF-06Bは,映像出力用のインタフェースを備えない。大画面のディスプレイに表示する際には,メモリ・カードなどを使って映像ファイルを移動することを想定する(図3)。

 このほかNTTドコモが今回発表した「N-04B」は,1280×720画素で30フレーム/秒のHDTV映像を記録できる機種である。無線LAN通信機能を備える同機種は,家庭内ネットワークにおけるコンテンツ共有のための設計ガイドライン「DLNA」(Digital Living Network Alliance)に対応する。N-04Bに記録された映像や静止画を,家庭内のLANに接続した他のDLNA機器で再生できる(図4)。