図1 DisplayPortの次世代仕様「v1.2」の策定は2009年12月に
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図2 VGAやDVI,LVDSは2013年にはほぼ消滅し,DisplayPortのシェアは80%になる。調査会社の米In-Stat社が予測
図2 VGAやDVI,LVDSは2013年にはほぼ消滅し,DisplayPortのシェアは80%になる。調査会社の米In-Stat社が予測
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図3 DVIコネクタに対しては,既にDisplayPortのコスト・メリットがあるとした
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図4 Intel社とParade社が共同で開発した「Embedded DisplayPort(eDP)」を使ったディスプレイ
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図5 ディスプレイの背面。ケーブルが直接取り付けられている
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図6 4個のmini DisplayPortを備えたビデオカード。変換コネクタを使ってDisplayPortのほか,VGA,DVI,HDMI端子のディスプレイを表示した
図6 4個のmini DisplayPortを備えたビデオカード。変換コネクタを使ってDisplayPortのほか,VGA,DVI,HDMI端子のディスプレイを表示した
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 ディスプレイ関連の標準化などを手掛けるVESA(Video Electronics Standards Association)は2009年10月26日,策定したデジタル・インタフェース規格「DisplayPort」の現状を説明する関係者向けイベント「VESA Display Workshop 2009」を開催した。

 その中で,DisplayPortの次世代仕様「v1.2」が決まるのが「2009年12月になる」(米Dell Inc. Office of the CTO, System Architecture,Senior Technical Staffで,VESA DisplayPort Task Group,ChairのBruce Montag氏)ことを明らかにした(図1)。当初,2009年中ごろとしていた次世代仕様の策定だが,「技術的な調整が長引いている」(同氏)ため時期がずれ込んだという( Tech-On! 関連記事)。一方で,現行仕様である「v1.1a」に対応する製品は増え,市場を形成しつつあるとした。

 DisplayPortの今後の普及予測については,米Intel Corp.,Desktop Platform Markething,Technology Markething Managerで,VESA Board of Directors,MemberのHuzaifa Dalal氏が講演した。

 同氏は,変換アダプタなどを使ってDisplayPortと互換性を持つインタフェースは,段階的にDisplayPortに移行するとの見解を示した。具体的には,調査会社の米In-Stat Groupのデータを紹介し「VGAやDVI,LVDSといった旧規格は2012~2014年の間には,完全にDisplayPortに置き換わることになる」(Dalal氏)と述べた(図2)。接続ポートの搭載コストが2009~2010年にかけて旧規格を下回ることが大きな理由だという(図3)。

 プレゼンテーションの後,DisplayPortを使った製品のデモを披露した(図4,5,6)。液晶ディスプレイに内部接続する規格である「Embedded DisplayPort(eDP)」を使ったディスプレイや,4個のDisplayPortを備えたビデオカードなどが展示された。