図1 デモに使用したフェムトセル基地局
図1 デモに使用したフェムトセル基地局
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図2 「在宅プレゼンス機能」の概要
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図3 デモの様子。帰宅確認をメールで通知
図3 デモの様子。帰宅確認をメールで通知
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図4 在宅状況も確認可能
図4 在宅状況も確認可能
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図5 「楽曲連続再生コンテンツ」の概要
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図6 デモの様子
図6 デモの様子
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 NTTドコモは2009年7月22日から開催中の「ワイヤレスジャパン 2009」で,家庭向けのフェムトセル基地局を用いたデモを披露した。「在宅プレゼンス機能」と「楽曲連続再生コンテンツ」の2種類。基地局がカバーできるエリアが狭い,接続する端末数が少なく実行速度が速いといったフェムトセルの利点を生かしている。

 在宅プレゼンス機能は,あるユーザー(A)が帰宅した際に家族など別のユーザー(B)にメール通知する機能である。ユーザー(A)の携帯電話機の接続状態が外部の基地局から自宅内のフェムトセル基地局に切り替わったタイミングで,コンテンツ・プロバイダー経由でユーザー(B)に「帰宅確認」のメールを通知する。専用サイトにアクセスすることで,ユーザー(B)の在宅状況も確認可能だ。

 楽曲連続再生コンテンツは,楽曲のストリーミング再生時の接続状態を安定化する機能。フェムトセル基地局では接続するユーザー数が限定されるため,大容量データを安定的に聴くことができる。

 使用したフェムトセル基地局は,7月7日に発表されたもの(Tech-On!の関連記事)。HSPAによる高速データ通信に対応しており,データ伝送速度は下り最大14Mビット/秒,上り最大5.7Mビット/秒と速いのが特徴だ。出力が20mWの場合,「半径50m程度のエリアで使用できる」(同社の説明員)という。加えて,家庭内のブロードバンド回線に接続すると,装置の設置状況などに応じて自動的に各種のパラメータを調整する「Plug&Play機能」を備える。これにより,「複数のフェムトセルが近距離にある場合,電波干渉が生じないように自動調整する」(同社の説明員)という。

 なお,NTTドコモでは上記のサービスを含めて,2009年秋からの運用開始を予定している。