NTTドコモが開発したフェムトセル基地局
NTTドコモが開発したフェムトセル基地局
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 NTTドコモは2009年7月7日,通信速度の高速化を図ったフェムトセル基地局を開発した(発表資料1)。HSPA(high speed packet access)による高速データ通信に対応しており,下り最大14Mビット/秒,上り最大5.7Mビット/秒で通信できる。現行のフェムトセル基地局は,下り最大3.6Mビット/秒,上り最大384kビット/秒のHSDPAに対応していた。加えて,家庭内のブロードバンド回線に接続すると,装置の設置状況などに応じて自動的に各種のパラメータを調整する「Plug&Play機能」を備える。これにより,現行品に比べて,設置作業時間を短縮できるという。2009年秋からの運用開始を予定する。

 開発品は,外形寸法が180mm×135mm×35mm,重さが約0.6kg。出力は20mWで,消費電力は12W以下とする。接続可能なユーザー数は最大4ユーザーである。

 NTTドコモは,2009年7月22~24日に東京ビックサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2009」に開発品を出展する。ワイヤレスジャパン 2009には,音声入力で公共交通機関のチケットを予約できる「しゃべってチケット予約」,携帯電話機が会議中や運転中といったユーザーの状況を自動で判断し,受信メールの内容に応じて適切なメールを作成・返信する「メールエージェント」などのサービス・機能を出展する予定(発表資料2)。

■変更履歴
掲載当初,上り最大3.6Mビット/秒,下り最大384kビット/秒のHDDPAに対応,としていましたが,下り最大3.6Mビット/秒,上り最大384kビット/秒のHSDPAに対応,です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。