米Micron Technology, Inc.は,同社のイメージ・センサ部門であるAptina Imaging Corp.の株式の過半数を,投資会社の米Riverwood Capital, LLCとTPG Capital社に売却することで合意したと発表した(発表資料)。売却後も,Micron社はAptina Imaging社の株式の35%を保持する計画であり,今後もAptina Imaging社向けの製品を製造し,サービスを提供するという。売却手続きは60日間以内に完了する予定。売却手続き完了後,Micron社は2009年第4四半期に約1億米ドルの販売額の減少を見込んでいる。

 Micron社のChairman兼Chief Executive OfficerであるSteve Appleton氏は,「Aptina Imaging社を売却し,独立した企業とすることによって,Micron社とAptina Imaging社の両社は,それぞれのコア事業に集中できるようになる。これによって,Micron社は半導体製造と半導体プロセス開発の専門知識において,Aptina Imaging社は同社の製品と市場の専門知識において,強力なリーダー・シップを維持できると考えている。さらに,今回のAptina Imaging社売却は,Micron社が画像処理関連の優れた企業に戦略的投資を続けることを可能にする」とコメントを寄せている。

 Micron社は2008年に,イメージ・センサ事業をAptina Imaging社として分社化した(Tech-On!の関連記事)。Aptina Imaging社の2008年8月を期末とした通期会計年度における売上高は,約6億5000万米ドルだった。