経営破綻したカナダのNortel Networksは現地時間2009年1月29日,モバイルWiMAX事業から撤退することを明らかにした。これにより,同社は長期的な競争力確保に向けて焦点を絞り,キャリア向け事業の強化と投資管理の向上を図るという。

 今回の決定に伴い,モバイルWiMAX製品に関するイスラエルAlvarionとの提携を解消する。既存顧客については,サポートやサービスが中断しないように,Alvarionと連携してスムーズな移行に努めるとしている。Nortelは2008年6月に,Alvarionの技術をNortelのソリューションやサービスに組み合わせる計画のほか,Alvarion製品の再販について提携を結んでいた。

 同社は今年1月14日に,米デラウェア州の破産裁判所に米連邦破産法11条の適用を,カナダのオンタリオ州上級裁判所に企業債権者調整法(CCAA)に基づく保護を申請。日常業務は継続し,経営の建て直しに取り組むとした(関連記事:加Nortel社が事実上の経営破綻,米連邦破産法11条の適用を申請)。

[発表資料へ]