通信機器メーカー大手のカナダNortel Networks Ltd.は米国時間2009年1月14日,米連邦破産法11条の適用を申請した(同社のニュース・リリース)。事実上の経営破綻である。カナダや欧州でも法的な破産処理を申請する。ただし,アジアやカリブ地域,ラテンアメリカ地域での事業は継続する。米国の金融危機の影響や中国メーカーなどとの競争激化により収益が悪化したとする。

 なお同社は2008年6月,無線通信サービスに関して,従来注力していた次世代通信規格WiMAXから,LTEを重視する方針に切り替えるなどの事業構造改革を進めていた(関連記事)。