図1 Samsung社のネット対応テレビのデモンストレーション
図1 Samsung社のネット対応テレビのデモンストレーション
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図2 様々なウィジェットが使える
図2 様々なウィジェットが使える
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 韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,テレビ向けウィジェット・サービスを始めると発表した(図1)。名称は「Internet@TV」で,米Yahoo! Inc.の第5世代のウィジェット・エンジンを使う(Tech-On!関連記事)。「パソコンでWebサービスを扱うように,テレビでも扱えるようにしたい」(Samsung社)という。このサービスに対応したテレビを2009年春ごろに発売する。

 Internet@TVを提供するためのサーバーは,Yahoo!社が管理する。このウィジェット・システムの開発環境はオープンとしており,「Widget Development Kit(WDK)」を使えば誰でもSamsung社向けのウィジェットを開発できるという。

 具体的にウィジェットとして提供するサービスとしては,動画共有サービス「YouTube」やインターネット・オークション「eBay」,ニュース配信サービス「Yahoo! News」「Yahoo! Weather」「Yahoo! Finance」「USA TODAY」,ケーブル・テレビの配信サービス「Showtime Networks」などを紹介した(図2)。YouTubeなどの動画を配信する形式にはMPEG-4AVC/H.264を使う。

 また,Samsung社はIntenet@TV を2009年内に13カ国で提供する予定である。展開予定の国に日本は入っておらず,米国,カナダ,メキシコ,英国,ドイツ,フランス,イタリア,スペイン,オランダ,デンマーク,ノルウェー,スウェーデン,フィンランドの13カ国となる。