米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD社),およびアブダビ首長国の投資会社であるAdvanced Technology Investment Co.(ATIC)とMubadala Development Co.は,AMD社とATICが新たに設立する半導体製造会社において,両社の出資比率を変更すると発表した(発表資料)。新会社における株式の保有率を,2008年10月発表時のAMD社44.4%,ATIC55.6%から,AMD社34.2%,ATIC65.8%に変更する。AMD社の保有率が下がったのは,AMD社が新会社に提供する製造資産の価値が引き下げられたためという。

 AMD社は2008年10月,半導体製造部門を切り離し,ATIC社と新たな半導体製造会社を合弁で設立することを発表している(Tech-On!の関連記事同2)。同時に,Mubadala Development社が新たに発行されるAMD株式を取得することも明らかにした。

 今回,AMD社はMubadala Development社が取得するとしていた,AMD社の株式の1株当たりの買い取り価格が引き下げられるとの見通しも発表した。Mubadala Development社は,AMD社の普通株5800万株を購入する。この価格は,米ニューヨーク証券取引所におけるAMD社の株価の,2008年12月12日までの直近の20営業日間の平均終値か,または契約締結完了日までの直近の20営業日の平均終値になる。さらに,AMD社は,Mubadala Development社に対して5000万株の新株予約権を追加発行するという。

 新会社設立の手続きは2009年初頭に完了する見通し。ATICが,新会社に21億米ドルを投資するといった,その他の条件について変更はないとする。