ゲーム・ソフトウエア・メーカーのテクモとコーエーは,2009年4月1日に共同持株会社「コーエーテクモホールディングス」を設立する(PDF形式の発表資料)。両社は2008年9月から経営統合に向けた協議を進めていた(Tech-On!関連記事)。新会社の代表取締役会長にはテクモの柿原康晴氏が,代表取締役社長にはコーエーの松原健二氏が就任する。テクモの普通株式1株に対して新会社の普通株式0.9株を,コーエーの普通株式1株に対して新会社の普通株式1株を割当て,株式を移転する。

 経営統合に当たって両社は以下の4点を基本戦略に掲げる。(1)新しいエンタテインメント・コンテンツを創造する,(2)コンテンツのマルチユースを展開する,(3)グローバル化を推進する,(4)経営資源配分を最適化する。ゲーム事業では,多様化した消費者ニーズに対応した新たなタイトルを創出するとしている。

 共同持株会社の経営目標は2011年度に連結売上高700億円以上,営業利益160億円以上,経常利益210億円以上とした。なお,テクモの2007年度実績は売上高が120億4700万円,営業利益が18億8600万円。コーエーは売上高が291億1200万円,営業利益が66億3600万円だった。売り上げ目標値は両社の単純合算の約1.7倍に相当する。