韓国Hynix Semiconductor Inc.の2008年7月~9月期決算は粗利益や営業利益など全ての利益指標で赤字を計上した。売上高は前年同期比25%減の1兆8390億ウォン,営業損失は4650億ウォン,純損失は1兆6700億ウォンである。4四半期続けて赤字決算となり,前期に比べて赤字幅が拡大した。

 同社の売り上げは77%がDRAMで,残る23%がNANDフラッシュ・メモリなどである。DRAMは出荷数量(ビット換算)が前期比20%増となったものの,平均販売単価は前期から11%低下した。NANDフラッシュ・メモリは出荷数量が前期比14%減となり,平均販売単価も前期から23%下落している。

 営業損失に比べて純損失が著しく大きいのは,為替差損や在庫評価損,200mmウエハー対応工場である「M7」と「M9」の閉鎖に伴う固定資産の評価損などを計上したためという(Tech-On!関連記事)。