Xbox 360(1996年6月発売,3万9795円)

 いち早くHDTV対応をうたい,Wiiやプレイステーション 3に約1年先行して発売された。基板のサイズ,部品の配置や選択にはパソコンっぽさが残るものの,Xboxに比べるとかなり専用ゲーム機寄りの設計に変わっている。

 CPUはIntel社に替わりIBMが担当した。三つのPowerPCコアを組み込んだ専用CPU「PX」である。GPU「Xenos」の開発はカナダATI Technologies社(現在は米AMD社傘下)である。XenosはDRAMを混載している(関連記事

 基板上にはCPUとGPUを冷やすために巨大なヒートシンクと2連の冷却ファンが設置される。特にCPU向けのヒートシンクは高さ5.5cmで巨大で,銅製のヒートパイプが装備されている。見るからに高価そうだ。また,CPUとGPUの冷却に苦慮したためか,電源回路は外付けのACアダプターに追いやられている。

「Xbox 360」の基板
「Xbox 360」の基板 (画像のクリックで拡大)

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