日立製作所と松下電器産業は,PDP事業の協業体制を拡充すると発表した(松下電器産業の発表資料)。日立製作所はPDPの製造から撤退し,松下電器産業から調達する。2008年10月末までに最終契約を締結する予定。両社は,2005年2月にPDP事業に関する包括的協業に合意していた(Tech-On!の関連記事1)。PDPの製造については,パイオニアが既に2008年3月に撤退を発表していたため(Tech-On!の関連記事2),国内のPDP製造メーカーは松下電器産業に集約されることになる。

 PDP事業については,日立製作所は日立プラズマディスプレイで製造していたパネルを,今後は松下電器産業から調達する。加えて,薄型・省エネ対応などのPDPを共同で開発する。日立製作所は,松下製のパネルを搭載したPDPテレビを2009年モデルから市場に投入する予定。

 PDPテレビ事業については,マーケティング活動を引き続き共同で推進する。液晶テレビ事業についてもIPSアルファテクノロジを中心に協業体制を強化していくとする。薄型テレビ事業全体では,海外生産拠点の協業を検討するほか,薄型テレビの軽量化,薄型化,省電力化,高画質化などの取り組みを推進するという。