ソフトバンクモバイルは携帯電話機の発表に加え(Tech-On!関連記事),新しく二つのサービスを発表した。

 一つは「着デコ」と呼ぶもので,電話発信時に相手に動画や静止画,テキストを使ったメッセージを相手の着信画面に表示させるサービス。メッセージの容量は最大100Kバイト。発信相手に事前にメッセージを送るサービスはNTTドコモが「着もじ」サービスとして実現しているが,送信できるメッセージは文字だけで,最大文字数が10文字という制約がある。メッセージを送付する際には,相手に番号通知を設定している必要がある。当面は今回の夏モデルにおける最上位機種に位置づけられる「923SH」のみで利用可能だが,順次拡充していく計画という。利用料は1通当たり10.5円。

 もう一つは「ダブルナンバー」と呼ぶ,二つの電話番号とメール・アドレスを1台の端末で使えるようにする機能。こちらについてもNTTドコモが既に「2 in 1」としてサービスしているものと似ている。「ニーズがあるサービスは追随する。2 in 1はすばらしいサービス。ただ同じものを提供するのは真似にすぎない。切磋琢磨して,よりよいサービスを提供する」(代表取締役社長の孫正義氏)。

 具体的には2番目の回線(B回線と呼ぶ)にひもづけられたメールの機能に違いがあるという。NTTドコモの場合,メール作成はWeb画面からとなり,通常の携帯電話機で利用できるファイルの添付や,写真などを使って装飾を施したメールを送信できない。ダブルナンバーでは通常の携帯電話機で使うメールと同じ機能を使ってメール操作が可能であるという。回線ごとに発信者番号や履歴,メール・ボックス,アドレス帳などの設定や管理も可能。基本使用料はホワイトプランの場合で月額840円になる。