ジェイアール東日本メカトロニクスとジェイアール東日本企画は,JR恵比寿駅で電子ペーパーの実証実験を実施する。自動改札機の上部と正面部にカラー表示の電子ペーパーを設置する。通常は,ステッカー広告を張り付けているスペースである。電子ペーパーには,JR東日本の情報や実験用広告サンプルの画面などを,6分間隔で切り替えながら表示する。

 JR東日本グループによる電子ペーパーの実証実験は,今回が3度目になる。2005年12月にはJR東京駅(Tech-On!関連記事)で,2006年12月には山手線車内(Tech-On!関連記事)で実証実験を実施した。今回は,「従来より色数が増えて表現力が向上した」(JR東日本グループ)という電子ペーパーを利用して,ステッカーなどカラー広告の代替としての可能性を探る。

 利用する電子ペーパーは,ジェイアール東日本メカトロニクスが日立製作所および富士通とそれぞれ開発したもの。実証実験では,それぞれが開発した電子ペーパーを4枚ずつ利用する。日立製作所と富士通はこれまで,それぞれ異なる方式の電子ペーパーの開発を進めてきた(Tech-On!関連記事12)。すなわち今回の実証実験では,それぞれの方式の電子ペーパーを同じ条件で比較できる。

 実証実験の期間は2008年2月25日~3月23日。運用時間は4~24時。東口改札口にある自動改札機2通路を,今回の実験に充てる。

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