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 日立製作所は,脈拍や体温,運動量などを24時間連続して測定・記録し,測定データをパソコンに無線送信できる腕時計型の端末「日立AirSenseエントリーモデル02 Plus」を2008年2月20日に発売する。個人の健康管理のほか,2008年4月から実施される特定検診,高齢者の見守りなどに向けたもの。価格は,端末と専用ソフトウエアなどを含めて50万円。

 利用者は,端末を身に付けておくだけで,日常生活における活動データを計測・記録できる。内蔵したセンサで脈拍や体温を測定するほか,運動量や歩行数,睡眠時間などはソフトウエアが解析して自動的に推定する。計測したデータは,内蔵メモリで約14日分保存できる。このため,無線通信によってパソコンにデータ送信できない場所にいる場合にも,計測を続けられる。

 端末の外形寸法は43mm×35mm×15mmで,重さは40g。端末には,3軸加速度センサや脈波形/温度センサ,マイコン,無線モジュール,ディスプレイ,メモリ,電池などを内蔵する。

 今回の端末の開発については,既に2007年9月6日に発表済み(Tech-On!関連記事)。製品化する端末の外形寸法などの仕様は,この時の開発品とほとんど同じである。ただし,当時は製品化について明言していなかった。今回,製品化に踏み切ることで「市場開拓や技術開発を進める」(日立製作所)としている。