今回開発した試作機
今回開発した試作機
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左が従来の試作機,小型化したのが分かる
左が従来の試作機,小型化したのが分かる
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 日立製作所は,脈拍や体温,運動量を24時間連続して測定・記録できる腕時計型の端末を試作した。測定・記録したデータはパソコンに無線送信し,パソコン上で解析することで,さまざまな指標のデータに加工できる。個人の健康管理や高齢者の見守りなどに向ける。

 こうした腕時計型の端末は,日立製作所にとって2世代目に当たる。初代の試作機に対して,今回の試作機はより小型化した。外形寸法は4.3×3.5×1.5cmであり,体積は従来比で1/2になった。重さは40gである。

 24時間連続してデータを測定・記録できるようになったことも,今回の試作機の特徴である。長時間の連続測定に向けて,低消費電力化を図った。従来は9mAだった消費電流を,0.9mAと1/10に削減した。加えて,膨大なデータを記録するために,従来比約1/3の圧縮率のデータ圧縮技術を盛り込んだ。

 日立製作所は,今回の試作機の実用化のメドについて「さまざまな利用シーンが考えられるが,応用分野を絞り込めば,2008年中にも事業に展開できる可能性がある」とした。

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