金色目の補正。左が補正前,右が補正後。
金色目の補正。左が補正前,右が補正後。
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手ブレ補正技術。左が補正前,右が補正後。
手ブレ補正技術。左が補正前,右が補正後。
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携帯電話機で笑顔検出ができる
携帯電話機で笑顔検出ができる
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 米FotoNation社は,画像補正技術を「MWC2008」で展示している。同社のソフトウエアを利用すれば,携帯電話機でも赤目補正や手ブレ補正が可能になるという。

 赤目補正に関しては,LEDフラッシュの高出力化や,強い光を放つキセノン・フラッシュを搭載する機種の増加から,携帯電話機でもニーズが高まっているという。フラッシュの光が強いほど,人間の目で光を反射するため,撮影した映像で目の色が変化しやすい。変化する色は人種に依存することが多いという。「欧米人は赤目になりやすいが,東南アジアなどでは金色になりやすい」(説明員)とする。そこで,赤目の補正技術のほか,金色目の補正技術も開発中。既に携帯電話機向けの赤目補正ソフトは開発済みで,金色目の補正技術は2008年4月ごろに完成する見込み。

 手ブレ補正向けソフトウエアは現在開発中。2008年9月に完成する見込みである。まずはデジタル・カメラから採用され,その後携帯電話機へと搭載される見込み。

スマイル・ショットもケータイで

 このほか,同社は各種顔認識技術にも取り組んでいる。笑顔を認識して自動的にシャッターを切る機能,いわゆる「スマイル・ショット」が可能になる携帯電話機向けソフトウエアを開発済み。人間の目が開いているかを携帯電話機上でチェックできるソフトウエアも開発中。2008年4月に製品化する予定である。

 なお,FotoNation社は,米Tessera Technologies, Inc.に買収される(Tech-On!関連記事)。

 (Mobile World Congress 2008に関するレポート記事を,日経エレクトロニクス3月10日号に掲載します)