富士通は,Mobile World Congress 2008の会場において,モバイルWiMAXによる約20Mビット/秒のデータ伝送を実演した。
試作システムには,同社のベースバンドICを利用したPCMCIAカードなどを利用した。2.5GHz帯の電波を用い,MIMO伝送することで高速化を実現したという。
会場では,富士通製のモバイルWiMAX向けベースバンドICを採用する周辺機器の試作機やモックアップも出展した。PCMCIAカードなどのほか,台湾のODMメーカーがPNDの搭載に向けた開発を進めているという。
このほか同社の展示ブースでは,基地局用伝送装置も出展している。この基地局用伝送装置は,同社によれば世界最小級の製品という。
(MWC 2008に関するレポート記事を,『日経エレクトロニクス』2008年3月10日号に掲載予定です)