Entertainment & Devices Division PresidentのRobbie Bach氏
Entertainment & Devices Division PresidentのRobbie Bach氏
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 米Microsoft Corp.は2008年2月11日,スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2008」で記者会見を行い,米Danger Inc.を買収すると発表した。Danger社が非公開企業なため,買収総額などは明らかにしていない。

 「Danger社が手掛けるサービスと端末は,Microsoft社が提唱する『Software+Service』を実践したものだ。Danger社の経験を,これから提供するサービスなどに生かしていきたい」(Entertainment & Devices Division,PresidentのRobbie Bach氏)。原則として,これまでDanger社が提供してきた事業は継続するという。「例えば端末を作ってきた米Motorola Inc.やシャープとの関係は,原則として変わらない」(Bach氏)。

 Danger社といえば,米Google Inc.のDirector of Mobile Platformsとして,携帯電話機向けのプラットフォーム「Android」の開発を主導するAndy Rubin氏が設立に携わった企業である。Danger社自体はOSを含めてプラットフォームを開発しているが,「確かにそういう側面はあるが,我々はDanger社を携帯電話機向けプラットフォームのメーカーだとは考えていない。あくまでもSoftware+Serviceを実践する企業だと考えている」(Bach氏)と語った。