LiMo Platformのアーキテクチャ。LiMo Foundationのサイトより引用
LiMo Platformのアーキテクチャ。LiMo Foundationのサイトより引用
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 LiMo Foundationは2008年2月4日,携帯電話機向けソフトウエア・プラットフォーム「LiMo Platform」をスケジュール通り2008年3月に完成させると発表した。LiMo PlatformはOSにLinuxを採用し,アプリケーション・ソフトウエアを含む携帯電話機向けのソフトウエアをトータルでカバーする(図)。

 LiMo PlatformのAPI(application programming interface)は開発者向けに無償で公開し,アプリケーション・ソフトウエア開発者の参入を呼び掛ける。LiMo PlatformはLinuxをはじめとするオープンソース・ソフトウエアを活用しているほか,モジュール構成,ハードウエアに依存しないなどの特徴がある。携帯電話機に限らず,多様な製品でも利用可能としている。

 「LiMo Platformは既に実績がある携帯電話機メーカーが開発したものであり,ソフトウエアの完成度も高い。まだ実用性が証明されていないソフトウエアを使うよりも,早く完成させて市場に投入できる」(LiMo Foundation executive directorのMorgan Gillis氏)。

 LiMo FoundationはLiMo Platformの仕様を携帯電話機メーカー向けに有償で公開する。API仕様については,既にベータ版の公開が始まっている。なお2008年2月11~14日にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2008」にこの内容について出展する計画である。