図1 Home画面の構成。グレーの枠より内側がXOの画面になっている
図1 Home画面の構成。グレーの枠より内側がXOの画面になっている
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図2 Activityの操作中にFrameを表示させたところ。操作中のActivityはJournal。このように操作結果が一覧表示される
図2 Activityの操作中にFrameを表示させたところ。操作中のActivityはJournal。このように操作結果が一覧表示される
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図3 Activityのメニュー構成。Paintプログラムを操作しているところ。Editメニューを指定したときに可能な作業(左からUndo,Redo,Copy,Paste)がアイコンで示されている
図3 Activityのメニュー構成。Paintプログラムを操作しているところ。Editメニューを指定したときに可能な作業(左からUndo,Redo,Copy,Paste)がアイコンで示されている
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 XOを起動する。ユーザー名を登録してあると,図1のような画面が現れる。これが「Sugar」と呼ばれるXOのユーザー・インタフェースだ。XOの基本ソフトはLinuxで,GUIはX.orgのX Window Systemを搭載している。ウインドウ・マネジャーは「matchbox」を使っている。この上で,独自のユーザー・インタフェースであるSugarを実装している。

 起動したときに表示される,XOアイコンを円が囲っている画面をSugarでは「Home」画面と呼ぶ。ここで実行中のプログラムを切り替えたり,システムをシャットダウンしたりする。言わばコントロール・センターの役割を果たす。XOアイコンを囲う円が分割されていて,起動中のプログラムはそこにアイコンが割り当てられている。Home画面からは,そのアイコンをクリックすると,対応するプログラムに動作が切り替わるようになっている。

 Sugarで呼び出して利用可能なプログラムを「Activity」と呼ぶ。Activityは,画面下部に並んでいるアイコンをクリックすると起動する。Activityは全画面を使って表示される。このため,Home画面との切り替えが容易になるよう,Home画面を呼び出すキーや最後に呼び出したプログラムに戻すキーも用意されている。

 Home画面周囲の黒い枠は「Frame」と呼ばれ,Activityを操作しているときも呼び出すことができる。マウス・カーソルを画面の四隅に向かって動かしたり,右上端のキーを押すことでFrameが表示できる。

 Activityの画面では,一番上に現在利用可能な作業内容がアイコン表示されて並ぶ。その下に,作業の種類を切り替えるメニューがある。いわゆるドロップダウン・メニューの代わりに,作業アイコンが並んでいる形だ。いわゆるFileメニューに相当するのが「Activity」メニューだが,例えばワープロ・ソフトを見ても「ファイルに名前をつけて保存する」作業がない。実はSugarではファイルという概念は存在していない。もちろんLinuxの上に実装しているので,実態としてデータを格納する先はファイルである。基本的にSugarでは,すべての操作結果は「Journal」として,保存する形になっている。

 なおこうした記事をまとめるのに必須なのが,画面データの取得である。SugarではAltキー+「1」を押すと,自動的に画面全体をデータに落としてくれる。またUSBメモリーを挿入すると自動的に認識してくれる。これらを使うことによって画面データを取り出して,記事化に利用している。

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