超薄型バックライトの分析に取り掛かった日経エレクトロニクス分解班(Tech-On!関連記事)。光学シート類の観察をひとまず終え,次は光源を確かめてみた。
バックライトにどのような光源を利用するのか,そしてどのような配置方式を採用するのか,これは,厚さを決める大きなポイントとなる。日立製作所は今回,光源には蛍光管の一種であるEEFL(external electrode fluorescent lamp)を採用,これをパネルの背後に配置する「直下型」の方式を用いたと説明していた。
しからば想像はつく。光学シート類を取り除けば,ランプ(EEFL)が何本か並んでいるはずだ。その姿をこの目で確認すべく,4枚のシートと拡散板を取り除いてみた。やはり直下型だ。細いランプがズラリと並んでいる(図1)。
しばらくすると,想像通りだと感心していた分解班の沈黙を,ある技術者が切り裂いた。
「え,19本?」――。
どうやら,ランプが19本使われているようだ。32型であれば,通常は10~14本のランプが使われることが多いと聞く。ランプ本数が多いことに驚いているのだろうか。ただし,バックライトを薄くするには,ランプ本数を増やすという定石がある。
技術者は続けた。
「奇数は珍しいなぁ」。
なるほど。奇数であることに驚いているようだ。
なぜランプ本数を奇数にしたのか,技術者は推測を始めた。
さらに詳しい内容は、日経エレクトロニクス1月28日号に掲載予定。