「AQUOS」,「VIERA」,「Wooo」――,携帯電話機の2007年秋冬モデルには,薄型テレビのブランド名を冠する機種が続々登場している。NTTドコモの「FOMA P905i」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製),KDDIの「au W53H」(日立製作所製),ソフトバンクモバイルの「SoftBank 920SH」(シャープ製)である。テレビのブランド名を冠することで,標準搭載されるようになったワンセグ視聴時の映像表示の高さをウリの一つにしている。

 ただし,今回の秋冬モデルのウリはワンセグだけではない。国際ローミングや高速データ通信,有機EL,GPSなどの機能を搭載する,いわゆる「全部入りケータイ」と言えるほどの機能を満載する。

 日経エレクトロニクス分解班は,さっそく2007年秋冬モデル3機種を入手した。ワンセグを視聴しながら,記事を執筆するためではない。携帯電話機を分解し,各社の設計思想を分析するためだ。

 分解と解析のさらに詳しい内容は2007年12月31日号に掲載予定。

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日経エレクトロニクス分解が入手した,2007年秋冬モデルの3機種。左からKDDIの「au W53H」(日立製作所製),NTTドコモの「FOMA P905i」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製),ソフトバンクモバイルの「SoftBank 920SH」(シャープ製)
日経エレクトロニクス分解が入手した,2007年秋冬モデルの3機種。左からKDDIの「au W53H」(日立製作所製),NTTドコモの「FOMA P905i」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製),ソフトバンクモバイルの「SoftBank 920SH」(シャープ製)
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NTTドコモの「FOMA P905i」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)。縦方向だけでなく横方向にも開閉できる「Wオープンスタイル」と呼ぶ機構を採用する
NTTドコモの「FOMA P905i」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)。縦方向だけでなく横方向にも開閉できる「Wオープンスタイル」と呼ぶ機構を採用する
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P905iの背面。現行の携帯電話機としては最大級となる有効画素数が約510万画素のCMOSカメラを搭載する
P905iの背面。現行の携帯電話機としては最大級となる有効画素数が約510万画素のCMOSカメラを搭載する
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KDDIの「au W53H」(日立製作所)。メインディスプレイに2.8型の有機ELパネルを採用する
KDDIの「au W53H」(日立製作所)。メインディスプレイに2.8型の有機ELパネルを採用する
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W53Hの背面。搭載するCMOSカメラの有効画素数は約197万画素。ワンセグ受信用のTVアンテナを本体に内蔵する
W53Hの背面。搭載するCMOSカメラの有効画素数は約197万画素。ワンセグ受信用のTVアンテナを本体に内蔵する
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ソフトバンクモバイルの「SoftBank 920SH」(シャープ)。ソフトバンクモバイル向けの「AQUOSケータイ」として4世代目となる
ソフトバンクモバイルの「SoftBank 920SH」(シャープ)。ソフトバンクモバイル向けの「AQUOSケータイ」として4世代目となる
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920SHの背面。CMOSカメラの有効画素数は約320万画素。米Qualcomm Inc.のシールが張ってある
920SHの背面。CMOSカメラの有効画素数は約320万画素。米Qualcomm Inc.のシールが張ってある
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