図1:ヒートポンプ・蓄熱 普及委員会のメンバーとして,ロゴマークを紹介するキャスターの生島ヒロシさんとタレントの早見優さん
図1:ヒートポンプ・蓄熱 普及委員会のメンバーとして,ロゴマークを紹介するキャスターの生島ヒロシさんとタレントの早見優さん (画像のクリックで拡大)

 経済産業省が管轄する公益法人であるヒートポンプ・蓄熱センターは,2007年11月7日に「ヒートポンプ・蓄熱 普及委員会」のスローガンを入れたロゴマークを発表した(図1,2)。

 同委員会は2007年1月に,ヒートポンプや蓄熱技術の普及を目的として発足したもので(Tech-On!関連記事),タレントの早見優さん,眞鍋かをりさん,キャスターの生島ヒロシさん,経済アナリストの森永卓郎さんの4人により構成される。

 ヒートポンプ・蓄熱センターは,ヒートポンプの効率が高いことから,地球温暖化対策の「切り札」として普及を推進している。その活動のいわば「顔」となるのが同委員会で,2007年7月には「Let's!ヒートポンプ グッと快適,もっとエコ。」というスローガンを作成している。今回はこれをロゴマーク化した。

 ヒートポンプ関連では,例えばCO2を冷媒として使用するヒートポンプ式電気給湯器「エコキュート」の普及が進み始めていて,2007年9月下旬に累計販売台数が100万台を突破したという。同センターは2010年までに累計で520万台の普及を目指している。この台数は2005年4月に,CO2排出削減のための手段として,日本政府が作成した京都議定書目標達成計画の中に盛り込まれたもの。現在の普及ペースだと,この目標は「きびしい値」(同センターの業務部長である石田浩一氏)だが,今回のロゴマークが普及の後押しになることを期待しているという。

  会場では,ヒートポンプ・蓄熱 普及委員会のメンバーでタレントの早見優さんらが,ロゴ・デザインのコンセプトについて説明した。ヒートポンプが空気の熱を利用することから,配色に紺と水色を用い,丸みを帯びた縁取りにしたという。ちなみに,ヒートポンプ・蓄熱 普及委員会の広報活動を担当するアンティル(本社:東京)のPRコンサルタントである兒玉隼氏によると,スローガンに盛り込まれた「グッと快適」の部分は,ヒートポンプ方式の家電製品が他方式のものに比べて快適であるという意味ではなく「効用を維持した上で手軽に省エネができ,『がまんする』必要がない」という意味だという。

図2:今回の,ヒートポンプ・蓄熱センターが発表したロゴマーク
図2:今回の,ヒートポンプ・蓄熱センターが発表したロゴマーク (画像のクリックで拡大)