米Motorola, Inc.の2007年7月~9月期決算は,営業損益で赤字になった(PDF形式の発表資料)。売上高は前年同期比16.9%減の88億1100万米ドル,営業損失は1000万米ドル。2007年1月~3月期から3四半期続けて営業損失を計上した。ただし,直前の2四半期に比べると赤字幅は1ケタ小さくなっている。

 携帯電話機の出荷台数は前年同期比31%減の3720万台だった。このうち,2007年7月に発売した薄型端末「RAZR2」が900万台超となっている(Tech-On!関連記事)。同社推計の市場シェアは前年同期の22.4%,直前四半期の13.5%に対して13.0%まで縮小した。同事業の売上高は前年同期比36%減の44億9600万米ドル,営業損失は2億4800万米ドルだった。

 IPTVプラットフォーム製品などを扱うHome and Networks Mobility事業は,売上高が前年同期比6%増の23億8900万米ドルと伸びたものの,営業利益は同12%減の1億5900万米ドルと落ち込んだ。

 全社の赤字縮減に貢献したのは,業務用無線機などを扱うEnterprise Mobility Solutions事業だ。売上高は前年同期比47%増の19億5400万米ドル,営業利益は同29%増の3億2800万米ドルと大きく伸びた。官公庁など向けの緊急時用通信システムなどが好調だった。

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