シチズンの関連会社であるシチズンテクノロジーセンターは,液晶で調光できるサングラスを参考出展した。ガラスの代わりにプラスチック・フィルムで液晶を挟み込んだフィルムをレンズ部分に張り付けたもので,メガネ・フレームに装着したタッチ・センサを指で触ることでスイッチをオン/オフできる。
液晶フィルムは「ガラスではできない超軽量で厚みも400μm以下。200~300μm程度のものもある」(シチズンテクノロジーセンター)。液晶そのものは単色で,光の透過度を変えるだけであるため,色の変化は,例えば淡い青と濃い青の2通りにしかならない。
現時点ではフィルムを触るなどしていると,液晶の働きが鈍くなり光の透過度の差が小さくなるという課題がある。「フィルムの作り方を工夫することで解決できるはず」(シチズンテクノロジーセンター)という。