松下電器産業は,車両に搭載した4個のカメラで,あたかも上から車両周辺を俯瞰した映像を表示できる「全周囲表示カメラシステム」を開発した(図1)。映像をカーナビに表示し,駐車時に死角となる周辺情報を運転者に伝えることを想定する。車両への搭載時期は未定だが,1~2年後の実用化を目指す。
同社が以前から販売している25万画素で販売価格1万8000円の「リヤビューカメラ」を4個使う。それぞれ車両の前方,右側,左側,後方に配置する。
カメラが撮像した映像信号を電子制御ユニット「画像合成ECU」に送り,ECUが信号処理することで,あたかも上から車両を見ているかのような映像に変換する。
同様のシステムを日産自動車が「アラウンドビューモニター」という名称で開発しており,2007年秋に発売予定の「エルグランド」にオプションで販売する。