NTTドコモは2007年10月2日から開催されているCEATEC JAPAN 2007で,電子ペーパーを利用し,携帯電話の状態に応じてキーの表示を変える携帯電話機の実機をデモンストレーションした。NECが開発したもの。

 キートップは透明な樹脂で,個々のキーの下に電子ペーパーが設置されている。電源オフの状態では,電源キーだけが表示されている。電源キーを押して待ち受けモードになると,通常の携帯電話のようにアイコンや数字がキーに表示される。メニュー選択時には十字キーの表示がアイコンから矢印に変わり,電卓モードでは十字キーが四則演算用の表示になる。また,メール入力時には,ひらがな,カタカナ,英字,数字のそれぞれのモードに応じて表示が変わる。

 電子ペーパーを利用することで,キーの表示は印刷並みの高コントラストを実現した。また,フレキシブルな表示を実現しながら電源を切っても表示が残るのも特徴である。

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NTTドコモが展示したキーパッド部分に電子ペーパーを利用した携帯電話機の試作品
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状況に応じてキーパッドの表示を変化させる
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