Huawei社製の携帯電話機を使って実際にフェムトセル向け基地局を動作させる実演を披露した。ただし携帯電話機との通信は高周波ケーブルを使う有線接続とした。
Huawei社製の携帯電話機を使って実際にフェムトセル向け基地局を動作させる実演を披露した。ただし携帯電話機との通信は高周波ケーブルを使う有線接続とした。
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 中国Huawei Technologies Co.,Ltd.(華為技術)は,W-CDMA方式の宅内向け小型基地局の試作機を「ワイヤレスジャパン2007」に出展した。いわゆる「フェムトセル」に向けたもので,実際に動作させる実演も披露した。携帯電話網との接続には,ADSLやFTTHといった公衆のIPネットワークの活用を想定する。

 高速規格のHSDPAおよびHSUPAにも対応する。出力は最大30mW。今回出展した試作機はの重量は約1.5kgで,容積は約1.5リットル。現在,Huawei社は次世代品の開発も進めており,重量や容積は半分程度になる見通しという。「通信事業者と連携し,実用化に向けた検証作業を進めていきたい」(Huawei社)。

 Huawei社は中国を代表する技術志向の企業である(Tech-On!の関連記事)。日本支社を立ち上げるなど,国内市場への進出を本格化させている。

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フェムトセル向け基地局の仕様の概要である。
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実演の構成を説明する資料から。
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