スカイリー・ネットワークスは,ZigBeeを使ったセンサー・ネットワークのシステムを,2007年7月11日から東京ビッグサイトで開催中の「ビジネスショウ TOKYO 2007」で実演した(ホームページ)。
同社が開発した,マルチホップ接続が可能なZigBee用ソフトウエア・スタックを搭載した端末を用いた。ZigBeeによる無線で接続し,温度センサーなどの集計データを伝送した。スカイリー・ネットワークスはこうした用途のためのソフトウエア開発キット(SDK)に関して,近々ZigBee Allianceの認証を取得する予定である。
出展したシステムでは,USBドングル型の端末を13台利用し,メッシュ型のトポロジで接続した。それぞれが温度センサーを備えており,10秒ごとに測定データを送信する。接続はピア・ツー・ピアで行っており,動的に経路を変えながら,最終ノードまで測定データを伝送した。今回の実演では,最大6ホップのデータ伝送を見せたが,さらに多数の端末を経由してデータ伝送することも可能という。端末は,NECエレクトロニクスのマイコンと,台湾UBEC社のZigBee用RFトランシーバICを実装したプラットフォームを用いている(Tech-On!の関連記事)。
スカイリー・ネットワークスは,同種のプラットフォームやSDKに関して,既に50セット以上を発売しているという。同社は近々,接続台数を20台以上に増やしたシステムについても,実演する予定。