米CynApps Corp.(ホームページ)は,C++言語を使ってLSIやディジタル回路を設計するためのEDAツール群「CynApps Suite」を発表した(リリース文)。C言語やC++言語で所望のLSIを記述し,それを対話的に回路ブロックのC++クラス・ライブラリに置き換えていく,CynApps Suiteの出力はVerilog-HDLなどのHDLで記述したRTLデータである。

 まず,Verilog-HDLのRTLデータを出力するCynApps Suiteを発売した。その構成要素は以下の通り。(1)クラス・ライブラリ「Cynlib」。CynlibはC++言語で記述した設計データを検証するためのサイクル・ベース方式論理シミュレータを内蔵する。(2)Verilog-HDL風マクロ言語「Cyn++」。(3)RTLのC++記述をRTLのVerilog-HDL記述に変換する「Cynthesizer」。(4) Verilog-HDL記述を,Cynlibを含むC++記述に変換する「Cynchronizer」。これはVerilog-HDL記述とC++記述が混在した設計データを一括して検証するときに使う。(5)C++記述の誤りを見つけるための「Cyntax」である。米国では即日出荷。

関連記事