Ya Hsin社の薄型モニタ(背面)
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Ya Hsin社の薄型モニタ(前面)
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薄型モニタの仕様
薄型モニタの仕様
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Chi Mei Optoelectronics社のLEDを使った液晶モニタ
Chi Mei Optoelectronics社のLEDを使った液晶モニタ
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タッチ・パネル付き液晶モニタを分解
タッチ・パネル付き液晶モニタを分解
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分解で示した部品の製造元
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供給が不足気味という7型品
供給が不足気味という7型品
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 EMS大手の台湾Ya Hsin Industrial Co., Ltd.(雅新)は,表示部の厚さが13mmと薄い液晶モニタを「COMPUTEX TAIPEI 2007」で展示した。「クールな外観がウリ」(説明員)という。バックライトの光源に白色LEDを用いた上で,同社が「BIC(build in chip)」と呼ぶ放熱性の向上技術を使って薄型化した(DIGITIMESにおけるBIC技術の説明,クリックすると印刷ウインドが開きます)。

 放熱性を高めるために「金属板は用いていない」(説明員)。説明員は,点灯しつづけている液晶モニタを,裏面を含めて触っても少し温かいだけとアピールしていた。Ya Hsin社が想定するOEM供給時の価格は,展示した19型品で200米ドル前後。サンプル出荷を始めて間もないため,採用を決めた顧客はまだいないという。

Chi Meiは垂直統合をアピール

 台湾Chi Mei Optoelectronics Corp.(奇美電子)もバックライトにLEDを用いた液晶モニタを展示した。RGBの3色のLEDを用いたもので,色域の広さや寿命の長さをアピールしていた。色域はNTSC比で102%,寿命は6万時間以上。「CCFL(冷陰極管)では4万時間に限られていた」(説明員)。量産開始は2008年第1四半期の予定。LEDバックライトは,奇美グループの台湾Chilisin Electronics Corp.(奇力光電)から調達した。

 Chi Mei Optoelectronics社のブースでは,奇美グループの台湾Chi Lin Technology Co., Ltd.(奇菱科技)製の部品を多数採用していることを強調していた。Chi Lin社は,ABS樹脂の射出成形品のほか,板金部品も手掛けている。なお,奇美グループはABS樹脂大手のChi Mei Corp.(奇美實業)を源流としている。

 Chi Lin社の説明員によると,現在5~8型の品種の供給が需要に対して不足気味という。PND市場が急速に立ち上がっているためだ。このほか,Chi Mei Optoelectronics社のブースでは,放送局に向けたHDTV対応液晶モニタを展示していた。OEM供給を基本とするが,自社ブランドでも販売する。台湾での自社ブランドは「CHIMEI」,欧州では「MIRAI」である。