米CoWare, Inc.(ホームページ)は,同社のシステム・レベル設計ツール「N2C」を富士通のWorldWide System LSI Technology (WWSLT)グループと,米Lucent Technoloies, Inc.がそれぞれ導入したと発表した。

「SPARClite」CPUコアのモデルを作成

 富士通は,N2Cを利用したシステム・レベル設計フローをCoWare社と共同で開発し,IPコア/回路ブロックベースのシステムLSIに適用する。すでに両社はN2C用に「SPARClite」CPUコアと周辺回路のモデルを開発しており,これらを使ったパイロット・プロジェクトで新しい設計フローを検証する計画である。富士通は,同社のシステムLSI用EDA環境「IPSymphony」にN2Cを統合する予定。

 リリース文には富士通のKiminori Fujisaku氏(general manager of WWSLT)がコメントを寄せている。「N2Cを使うことによって,IPコア間のインタフェース回路の設計を自動化できる」(Fujisaku氏)。N2Cの「Interface Synthesis」と呼ぶ機能で,アドレス・デコーダや割り込みプライオリティ・エンコーダ,割り込みサービス・ルーチンなどを自動合成するという。

 Lucent社もシステムLSIの設計にN2Cを使う計画。いくつかのCPUコアのモデルをN2C向けに開発中という。リリース文には,Lucent社のLauren Brust氏(Engineering Director, Design Systems and Methods, Microelectronics Group)がFuisaku氏と同様にInterface Synthesisを評価するコメントを寄せている。

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