Google社のEric Schmidt氏(左)。右側は「The Search」の著者であるJohn Battelle氏
Google社のEric Schmidt氏(左)。右側は「The Search」の著者であるJohn Battelle氏
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 「簡単に持ち運べる携帯電話機は個人性が高く,人々は携帯電話機を自分自身を延長したものと感じている。我々にとって,次に大きく事業を拡大できる市場は携帯電話機だと思う」(米Google Inc.,chairman兼chief executive officerのEric Schmidt氏)。

 米O’Reilly Media, Inc.が米サンフランシスコ市で開催中の「Web 2.0 Expo」の2日目,Google社のSchmidt氏が舞台に立った。今後,Google社が他社と提携したり買収したりする可能性が高い分野を聞く質問に対して,同氏が挙げたのは携帯電話機の市場だった。具体的な話はなかったが,「第3世代や第4世代の移動体通信は,とても強力な技術だ。この市場はまだ始まったばかりで,事業拡大の可能性が十分残っている」(Schmidt氏)とした。

 このほかSchmidt氏は,米Viacom Inc.がGoogle社や同社傘下の米YouTube, Inc.を著作権違反で訴えた訴訟(Tech-On!関連記事)に対してコメントした。「この訴訟は,(Viacom社のコンテンツをYouTube上で扱う権利に関する)交渉の一環だと思う。我々は米国の法律「Digital Millennium Copyright Act」に従っており,Viacom社の著作権を侵害するコンテンツの報告を受け取ってすぐに,そのコンテンツを排除した」(同氏)。Schmidt氏は,著作権保有者がYouTube社のWWWサイトから著作権を侵害するコンテンツを見つけ出す作業は大きな負担だと認め,そのようなコンテンツを区別する作業をある程度自動化する「Claim Your Content」と呼ぶツールを「まもなく」(Schmidt氏)提供する予定があるとした。同氏は,ラスベガスで開催中の「NAB2007」の講演でも,同様な発言をしている(関連記事)。